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2014年10月3日金曜日

学習:座学と体験から得られること

私は権威主義、属人思考の弊害というのをいつも考えて行動しています。

会社という組織では前任の上司がひどかったりして、後任にいい人が来たりするとそのコントラスト効果から実際以上にいい人に見えてしまうことがあります。それでその人の方向性という以上にその人の考えや人間性自体に傾倒してしまうことがあります。

それ自体は悪いことではありませんが、人間は完璧でないという前提でつねに接することが必要だと思います。人間はちやほやされたり持ち上げられたりすると知らず知らず傲慢になって独裁的な思考、行動に変容してしまったりするからです。上司や自分が信じてたり、あこがれていた人が変貌したとき、あまりにのめりこんでいたらそこから抜け出すことはできません。パートナーのDVがひどいのになかなか別れられない人はそういう状況であろうと思います。最初からDVがひどい人などいないし、人間が変容、あるいは本性が出たと言ってもいいかもしれません。部下やフォロワーの立場は属人思考に注意しなければならないと思うのです。

地位を与えられた人で傲慢になったり勘違いしてしまう人は本人の問題もあるし、周囲がそのようにつくってしまうということもある。ただ考えが深かったり、いろいろ勉強している人は「裸の王様」にされないようにわざと役職で呼ばせなかったり、組織内での地位は役割分担であると明確にして部下に対してエラそうにしない人もいます。

役職で呼ばせないことを上司としての責任回避だという人がいるがそれは違うと思います。むしろ役職で呼ばせている人ほど、責任をとらない傾向にあるのではと思います。それは私の経験上そうだということです。とにかく、傲慢で内省、学習しない人は、何か失敗があっても自分に責任があるとか問題がるととらえないからです。とにかく威厳、権威、権力だけで統治しようという考え方はとても危険だと思いますし、そういう組織のほうがモラルハザードやコンプラ違反も起きやすのです。なぜなら部下はマイナス評価となる事がらをどんどん隠蔽するようになるからです。

企業として業績を上げたいのか、自分がよく思われたのか(裏では陰口のオンパレードだが)どちらなのかよく考える必要があります。実利をとるか見栄をとるか、それが重要です。失敗を許容する器をもって社員により学習環境を提供できたと前向きに考えることができるかどうかが重要だと思うのです。

人間も企業も失敗を肥やしに成長したほうがよほどいいと思います。

剛腕にやりすぎて部下や取引先からしっぺ返しを受けたような経験こそ人間を成長させるきっかけになります。そういった学習ができることはとても本人にとっても周囲にとってもいいことだと思います。また私は不祥事を起こした企業はずっと悪いというイメージを持っていません。もちろん経営者が内省し、考えを改めないような企業はだめですが…。むしろ膿が出て改善ができた企業は信用できます。逆に優等生の企業の中でコンプライアンス違反やさまざまな問題が常態化していることもあるかもしれません。そういった負の部分がまったく明るみに出ない企業や組織こそ怖いと言えなくもありません。

したがって人間も組織も一度大きな失敗して新しく出直せば、逆に偏見を持たず受け入れてあげることも大切だと思います。もちろん最善なのは自分たちで問題に気づく力が備わっていて改善できるに越したことはないのですが、社会的制裁を受けることで正すことができればそれはそれでいいことだと思います。

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