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2012年12月20日木曜日

叱るってどうなの……。

最近は「マネジメント」という観点が会社経営にはとても重要視されています。

一昔前は生保や自動車などのトップセールスマンの本って結構売れていたように思いますが、今はそのような個人のスキル、すなわち総合的な人間力に立脚した半ばちからわざの手法はあまりもてはやされません。以前のようなストレスのかかる営業系の仕事は人気がないですし、そういった手法はマーケティングといった観点からも今では息をひそめています。ごく一部で求人欄に常に掲載されていて、とんでもない額稼げますなんてうたっている企業はいまだそ旧い手法を使っているのでしょうが、今では化石のような存在になっています。(それこそ天然記念物、悪い意味で無形文化財として残していくことも面白いかもしれません。)

以前テレビで、ある飲食系のチェーンを展開している会社の店長会議でそこの会長だかオーナーが一店長を全体の前に立たせて怒鳴っているのをみて目がテンになったことがあります。もちろんその店長も組織の一員として経営トップの理念や方針に従っているので、素直にその恫喝を受け入れ気合を入れていたように感じました。ただ私にはそれは集団の前での見せしめであり、恐怖で全体を管理するカルトチックな手法にしか映りませんでした。これはある種の集団圧力を利用したいじめと言えなくもありません。確かにその会社がオーナーだけのものという観点なら、嫌なら出ていけという観点も当然あるでしょうが、組織は血の通った感情を持つ人間で形成されているのです。そういった手法は組織の成員の自立心を阻害し、最終的には感情を持たずに働くロボット人間をたくさん排出するのみとなると思います。

怒ると叱るは全く違うんだという観点もあるでしょう。前者は感情的で怒る側の自己中心的意識が働いているのに対して、後者は相手の立場や成長を考えてのことと言えないわけでもありません。いずれにせよ行為として同じならば、やはり受け取る側がどうとらえるかということが重要だと思います。PSI的には最低限相手が傷つかないことが前提でなければならないと思っています。ということは相手を叱るという行為は徹底的に相手に対する愛情関係が成立していることが前提であるということです。互いに愛情関係が成立しているということは相手を叱るなどという行為は基本的にはできません。それでもそういう行為に至る場合、叱られる側以上の苦痛を叱る側が感じていなければならないというのがPSI的観点です。企業のトップや役員の中にはいつも周りに怒鳴り散らしたりしているという話も聞いたりしますが、彼らは異常な人格になっているだけだと思います。サドだとかいうことを通り越して、半ばサイコパス状態とでも言ったらいいのか……。そういった人の周りはすでに自分を殺して、あるいは怒鳴り散らす人に対してまったくコミットせずに怒鳴られることを毎日ただの儀式として通過しているだけのように見えます。したがって怒鳴ってもほとんど聞いてないし、怒鳴るのでとりあえずそれに対して怒鳴られないように部下はパーフォーマンスするだけという行動になっていきます。実際のところ叱る、怒る、怒鳴るが常態化している上位者がいる組織は実質的な業務に関してはとても非効率な時間や行動を強いられているという現実があります。

とにかくしょっちゅう叱る、怒る、怒鳴るを平然としている人は本人は優越意識の塊でしょうが、すでに周りからは完全に浮いていて、裸の王様状態になっていることは間違いありません。そもそも優越意識と劣等意識は表裏一体、裏表の関係なので、劣等意識が強く、反骨精神で叩き上げという経営者がそういう状況になっていくケースが多いように思われます。騙された人は猜疑心が強いですし、甘やかされた人は無防備です。PSI的には何事もバランスが大切です。優越感を持ちやすい人は劣等意識の塊で過去の経験に基づいてそういう意識形成がなされているという認識を持ち、自分をよく見極める作業が必要です。

また相手が叱られることで実力を発揮するような人がいて、計算づくでいつも叱ってモチベーションを上げて部下を動かそうという上司もいます。確かに瞬間風速的に効果が上がったりしますが、決して持続するものではありません。そのうちその部下は叱られなきゃ動けない人になってしまいます。やはり自立心を失っていくんですね。結局叱られないようにするためには指示がないことは一切しないし、自分で機転を利かして、臨機応変に行動するという観点は皆無になります。組織をより活性化してイノベーションもどんどん起き、生き生きとしたものにしたいと思われるなら叱る、怒る、怒鳴るといった感情に訴える手法は極力避けるほうがいいと考えます。

よく部下の叱り方だとか、いい叱り方とかその類の書籍がよく書店に並んでいましたが、部下を叱れなくて悩んでいる管理職のみなさん、叱れなくていいんです。怒ったり、怒鳴らなくていいんです。それは責任を持つ上司は叱るみたいなひとつのすり込みです。肩の荷を下ろしてください。業績が上がらなくて苦しんでいる部下に対しては一緒に考えてあげてください。業績が上がらない理由は実際市場が必要としない売れないモノを売っているとか、デザインや価格、あるいは販売のシステムに問題がある、販路が間違っているなど理由がほかにある場合もあります。部下と一緒に気づくということが大切です。毎日遅刻してくる社員がいたら、ホントに社員だけに問題があるのでしょうか?遅刻が常態化すると、みんなが何も言わなくなります。で暗黙のうちにあの人は遅刻魔だとレッテルを貼ります。そうすると自分に対する組織全体が醸し出す空気は自分を受け入れていないという空気を察知し、会社に行きたくなくなります。人間は感情をもつ生き物、そういった意識が空気となって伝わります。また実際体が調子が悪いとか理由もあるかも知れません。子どもを見ているとよくわかります。休みの日は早起きです。テーマパークに友だちと遊びに行くときは遅刻しません。

叱りたい、怒りたいという感情が出てきたとき、一旦相手の事情に立って考えてみましょう。また相手に対して自分が好きだという意識や情があるかということもよく考えてみましょう。そうすると相手に対してちょっと優しい気持ちになれるはずです。そして最良の方法で行動できるはずです。

上司が部下に受け入れられているかどうかはまず気持ちの問題が大きく左右されるということを知っておいてください。もちろん最近では逆もあります。上司が自分を理解しない(誤解したり、批判的)のは上司の気持ちを自分がどれくらい理解しているかということ考えれば、あまり突き上げたりかっかせずに済むようになります。

それでも人間、どうしても好きになれない、一緒に仕事したくないという人もいます。女性の方がよく言うのは「もう生理的にあの人ダメ」っていう話です。そういう場合どうしたらいいか、それに関してのPSI的見解はまた次回述べます。

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