ストレスを回避するにはつねに自然体で自分軸を立てるということが重要であるとお話しました。ただ自然体で生きるということはとてもたいへんなことです。これは決して自己中心的にエゴイスティックな生き方をするという意味ではありません。これは言葉で理解する以上に実践していくうちに得られるようなものだといえるかもしれません。
自分の個性を押し殺さずに生かしながら周囲にもいいイメージで受け取られるというのが実際PSIで標榜するところの自分軸の立った生き方です。あの人は自己中ねと言われるか、あの人みたいに自由に生きたいわと羨ましがられるかの違いです。実際前者はホントの意味で自分軸が立った人ではありません。前者は明らかに組織の論理にしたがって権威をふりかざしたり人間の尊厳を理解しない人であったりします。ホントの意味で個性を生かして自分軸を立てて生きる人は決して周囲に苦痛を与えたり、他者を自分の利益のために利用したりすることはありません。
まず自分軸を立てるには自然体で生きることであり、それを実現するためにはまず素の自分が何であるのかを知ることからはじめる必要があります。したがって押し殺していた感情もむき出しにしていいのです。でもいままで生きてきた中で、すぐに自分の感情をコントロールしてしまう癖がついています。それを引き出すのです。そのためには自分が心から体験してみたいことを実践してみるというのがあります。心の奥底で自分がしたいことをいわば、恥ずかしげもなく、年甲斐もなくやってみるということです。最近はずいぶんとアンダーグラウンドな世界が日の目をみるようになってきました。コスプレをしたり、子どもよりもおじさんたちがプラモデルやフィギュアにはまり、おじさんバンドを結成したりしています。街で見かける母娘は娘より母親の方が若くて可愛い格好をした人が結構いたりします。現代社会ではいい歳こいてとか、はしたないなんて批判する老人はいなくなりました。自然体で生きるにはとてもいい環境ができあがりつつあります。ちなみに私もオフのときは平気で若い世代が着るような服を着て、以前は家内に「あなた、それ、あなたの息子が着るような服よ。」と白い目で見られていました。でもいまはもう慣れたのでしょう。何も言わなくなり、家内のほうが娘と服を共有できることを自慢にする状況になっています。恥ずかしがらずにやってみてください。自分の殻を打ち壊すことで本来の自分の姿が現れてきます。
またストレス解消にいいと言われるのが現実逃避という内容です。現実逃避は日常で隠されていた素の自分を引き出すのにはもってこいです。皆さんも体験があると思いますが、居酒屋に行って酔っ払って豹変する女性とか、カラオケで人格が変わってしまう人、ゲームなどでいきなり過激になる人などいろいろあげられることと思います。テーマパークなどに行くのもおススメですし、映画もその世界にどっぷり入るとストレス解消や素の自分に戻れるいい機会を与えてくれます。特に私がおススメするのは非現実的な映画です。アクションものでもファンタジーなものでも、またはお腹をかかえて笑えるコメディもおススメです。とにかく大きく感動したり自分の思考の枠を超えるようなものがいいと思います。感動するは英語でdeeply movedですが、直訳すると深く動かされるということです。心や感情が大きく揺れ動かされるような体験こそが素の自分を引き出すのには最適であると考えられます。
素の自分は、普段の本音と建前を使い分けている自分ではありません。喜怒哀楽がストレートに表現できてこそ自分の本来の姿を認識することができるようになります。背伸びをする必要はありません。引け目を感じることも必要ありません。強い自分も弱い自分もいずれも愛すべき、愛されるはずのあなたに備わったキャラです。それがあなたの本当の人格であり、魅力的な姿なのです。
自分以外の誰か、他者によって決められてしまう人生でなく、心から自分が納得し、楽しい人生を送るためにもぜひ自分のホントの姿に出会って心から解放感を感じつつ、いままでの自分(環境によってつくられた思考や姿)からの解放、さまざまなストレスを回避できる自分を目指していきましょう。
ストレス回避はもともと勝てない敵とは戦わないという考え方です。逃げるが勝ち(孫氏の兵法)は決して卑怯でも何でもありません。人生賢く生きる術です。そして自分軸を立てにくい環境を排除するということも必要ですので、それについてはまたお話したいと思います。
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